よくある質問

Q「お墓の開眼(かいげん)は大安が良い」と聞きますが、実際そうでしょうか?
六曜とは本来は時刻の吉凶の占いの事を言います。先勝は午後凶、友引は昼凶、先負は午後大吉、仏滅はすべてにおいて凶、大安はすべてにおいて吉、赤口は正午のみ吉、とされています。(元々、中国の風水に起因する内容です)仏教行事には全く関係がありません。ただ、日本のカレンダーにも印刷されていたりと、なじみの深い事柄のため、日を選ぶ基準の一つとしては一般的といえます。
Qお墓に保証制度ってあったりするんでしょうか?
保証はありますが、業者によって保証期間など異なります。またいくら保証期間が長くても会社が存続していないと意味がありません。最近では倒産や廃業する会社も増えてきており、また店舗を持たずネットだけで販売するブローカーや大手で知名度はあるがお墓づくりの実績や経験の少ない会社も増えてきているので注意が必要です。また墓石の価格も会社によって変わります。品質や施工の違いをお客様が見分けるのはかなり難しい事です。保証を考える際にはお墓づくりのノウハウをしっかりと持った信頼のおける会社を選ぶ事が重要です。
Q生前にお墓を建てると縁起が悪いと聞きますがいかがでしょうか?
生前にお墓を建てることは寿陵(じゅりょう)と言われており、全く問題がありません。逆に生前にお墓を建てる事は、穢れ(けがれ)を清めることになるので大変縁起が良いこととも言われています。
Qお墓についても考えた方が良いでしょうか。
はい。お祀りされているご先祖のことでもあり、ご自身の入られる場所でもあります。病気になるとお墓について考えられない場合もあります。お元気でしっかり判断できるときにご準備されることをお勧めします。
Qお彼岸とは?
「彼岸」は仏教の用語で、この世の此岸(しがん)に対して、あの世を彼岸と言います。此岸と彼岸は「生死」と「涅槃」の世界、「迷い」と「悟り」の世界、「娑婆」と「浄土」、と言い換えることもできるでしょう。

此岸と彼岸の間に河(迷いの)があるとされ、この迷いの河を渡って仏の浄土へ到ることを「到彼岸(とうひがん)」といいます。これがいつのまにか「お彼岸」となりました。もとはサンスクリット語の「パーラミター」で中国で「波羅蜜多」「波羅蜜」と音写され、「到彼岸」「度」「渡」と訳されます。お彼岸は、この世にいる家族がお墓に手を合わせ、あの世の近親者に心を通わせる大切な行事なのですです。よく「暑さ寒さも彼岸まで」と言います。これは、農耕生活にとって重要な季節の変わり目に「此岸・彼岸」を重ね合わせ、暮らしと同時に心のターニング・ポイントとして、生きる原点を見直したのです。お彼岸は、農耕民族であり、四季のはっきりした国に住み、厚い仏教信仰と祖先を尊ぶ日本人の知恵が生んだ行事なのです。お彼岸の春分・秋分の日は祝日にになっており、法律でも「先祖をうやまい、亡き人をしのぶ日」と定めています。お彼岸のお墓参りには、これといった作法はありません。仏壇をきれいにして、お線香、お灯明、供花と彼岸だんごやおはぎをあげて、ご供養ください。心からご先祖様をうやまう気持ちを表すために、一家そろってお墓参りをする国民的な家庭行事が、本当のお彼岸なのです。
Qお墓を移転するには?
一度埋葬、収蔵したお骨を他のお墓に移すことを「改葬」といいます。その手続きには「墓埋法」の規定があり、まず新しいお墓の管理者(お寺、霊園)から「受入証明書」を発行していただきます。次に、古いお墓の管理者から「埋葬証明書」を発行してもらい、市町村役場に申請して「改葬許可書」を交付してもらいます。住職にお願いして、移転するお墓を「お魂抜き」をしてもらいます。「改葬許可書」を移転先の墓地管理者(お寺、霊園)に提出し、お骨(土に還っている場合はそこの土)を新しいお墓に納め、納骨の供養をしていただきます。
Q納骨式って?
葬儀後の遺骨は自宅に安置されますが、自宅に祀ってあった遺骨を墓に埋葬すること。(時期は、四十九日忌法要を行う時が多いようです)これを、「納骨式」といいます。

四十九日忌法要と納骨式を兼ねることが多く、住職に本堂での読経、続いてお墓でもお経をあげてもらいます。 お墓では、お供え物や線香と花を手向け参列者の方も順番に焼香してもらいます。

Qお盆に家族そろってお墓参りをするのはなぜですか?
盆はお墓にいらっしゃるご先祖をわが家にお迎えし家族と共に過ごす行事です。ですから、ご家族そろってお墓参りをして、ご先祖をお迎えするための迎え火を、お墓の灯明からいただいてくるという習慣が昔からあります。

お盆の初日にはぜひ一家そろってお墓参りをして、お墓の精霊を心よりお迎えしましょう。お墓は家族の和をつくり、仲良く暮らすためにも大切なものなのです。

Q開眼法要(かいげんほうよう)とは?
お墓ができたら納骨に先立ち、墓石に入魂する開眼法要を行います。呼び方は入魂式・入仏式・お霊入れ・性根入れ等、宗派や地方により様々に呼ばれます。

お墓は建てただけではただの石に過ぎません。「開眼」とは、供養して仏の魂を迎え入れ故人の霊が宿ったものに変えてもらう儀式です。この儀式を執り行うことで、単なる石もお墓としての機能を持つようになります。また、ご先祖様のお家であるお墓が完成したことを祝うという意味もあります。 時期的には、お墓を建てた後、お骨を納める時と合わせてされるのが一般的ですが、その場合は納骨法要も行います。 開眼法要には多くの方に参列してもらえるよう、年忌法要やお盆・お彼岸の親類縁者が集まりやすい機会を選ぶのが良いのではないでしょうか。
※浄土真宗では、開眼法要のことを「建碑式(けんぴしき)」 や「建碑法要」と呼びます。
Qお墓選びの注意点は?
お墓も家や土地と同じように大切なものですから、まず最初にできるだけ自分の希望を伝え、石材店から価格、石の材質、アフターサービス等、出来るだけ詳しく説明を聞くことが大切です。

墓石は簡単に作り直すことはできませんし、文字を刻んだ後ではどうしようもありません。
後に、石材店や霊園、墓地管理委員らとトラブルが起きないように事前の確認が必要です。
お墓選びは、以下の4つのポイントをご確認ください。

■予算
契約金額と支払方法

■墓地
墓地の場所と広さ。(その墓所の規約に、外棚や墓石の高さ等、こまかく制限されている場合が多い)

■お墓の形・種類
墓石の大きさ、石種、付属品を決定(外棚、香立てなど、必要なものと必要でないものを決める)墓石に刻む文字、書体、戒名、家紋の配置の確認。

■完成日
開眼法要・建碑法要の日を決定
Q自分で書いた文字やイラストを彫刻できますか?
ご自身やご家族が書いたイラストや書を元に、墓石に彫刻をすることができます。
注意点としては、墓石に彫刻をするためには線に一定の幅が必要となるため、一部再現できない場合があります。彫刻に適した形に整えた上で、石に刻み込みます。
Q墓石を建てるには、どのくらいの期間が必要ですか?
墓石は、みなさまのオーダーに合わせてひとつ一つ造るため、2〜3ヵ月程度かかります。
もし、法要のタイミングに間に合わせたいなどの事情がある場合は、事前に石材店に相談をおすすめします。

一番早くお墓を建てる方法は、霊園に展示されているサンプル墓石を購入することです。霊園内の展示品に気に入ったものがあれば、あとはその墓石に彫刻と据え付け工事を行うだけですので、一から造るよりも早くお墓を建てることができます。
Q古い先祖墓で汚れが気になるのですが、綺麗になりますでしょうか?
墓石のシミには幾つか種類があります。
汚れや黒ずみはお掃除で綺麗になりますが、タオルで洗ってもとれないシミは、墓石専門店でのお墓のクリーニングが効果的です。
無理に硬い物でこすると、墓石に傷が入りシミや変色の原因になってしまいます。
サビ抜きなどの簡単なお墓のクリーニングは費用も安く、黒ずみや軽いシミをきれいに落とす事ができます。(結果、お墓のお掃除も楽になります。)
10年毎に一度のクリーニングをお勧めします。
Q墓地に雑草が生えてきて掃除が大変です
効果があり費用が安いのはお墓の土を「草の生えにくい土」に変える施工です。
雑草の成長を抑える「お墓専用」の土のためほとんど生えません。
ただし、墓石の下のすき間から生えたり、飛んできた土やホコリなどから生える場合もあります。(効果は3~5年で徐々に薄れてきます)
それでも施工をしていない墓所と比較するとはるかに生える量が違うのでお掃除は楽になります。
それ以外の方法として、草の生える場所にコンクリートや石材を貼る施工を施します。
草もほとんど生えず見た目も良く効果も永く続きますが、費用が掛かります。
Q最近、お墓が傾いてきております。大丈夫でしょうか?
お墓の傾きはそのままは良くありません。傾きには二つの原因があります。
一つ目、周りのお墓も傾いているようでしたら、その辺り一帯は元々緩い地盤という事になります。
二つ目、基礎工事が原因です。施工業者によって基礎工事が違うため、信頼できる石材店に相談される事をお勧めします。
Q宗教・宗派によって墓じまいの方法の違いはありますか?
行政上の手続きに違いはありませんが、一般的に仏教では閉眼供養をはじめ法要を行い、キリスト教ではそういった儀式はないようです。宗派によってさまざまなので、まずはお寺や親族にあらかじめ確認しておきましょう。
Q墓じまい後に墓石の処分をしてくれますか?
まずお寺に処分を相談し、その後更地にして撤去から処分までは石材店でお受けします。供養する場合はお寺に運び、完全に処分なら処理施設にて砕石としてリサイクル。まわりを残して本体だけ処分することも可能です。
Q墓じまいの行政手続きはどのようにしたらいいですか?
墓じまいをするには、住んでいる自治体の役所で「改葬許可申請書」が必要です。新しい墓地があれば「受入証明書」、今お墓が建っている墓地で「埋葬証明書」をもらい、それらを提出すると「改装許可証」が交付されます。
Q墓じまいをした場合、納骨してあるお骨はどうすればいいですか?
新しいお墓に移すのでなければ、遺骨を永代にわたって管理してもらう「永代供養」や粉末化して海や山へまく「散骨」、自宅など自分のそばで供養する「手元供養」、複数に分けて供養する「分骨」などから決めましょう。
Qお墓を他人に譲渡することはできますか?
原則はできません。墓地の譲渡・売買を禁止する法律はありませんが、公営霊園・民間霊園・寺院墓地を問わず管理者との契約において「勝手に他人へ譲渡・売買することを禁止する」旨の記載があることがほとんどです。
Q墓じまいをする場合、どの程度の費用が要りますか?
墓石の撤去費用が1平方メートルにつき平均約10万円かかるほか、閉眼供養での読経に5万円程度、会食を行う場合は会食費用が1名あたりおよそ5000円、またお寺の墓地であれば檀家を離れるための離檀料などが必要です。
Q継承者がいない実家のお墓はどうすればいいですか?
継承者がいない場合、管理されなくなったお墓はいわゆる「無縁墓」「荒れ墓」と化してしまいます。親族でなくとも継承者にはなれますが、どうしても見つからないなら「墓じまい」という選択をしなくてはなりません。